最終的には、スキーヤーの技能や滑走条件・状況を的確に把握したスキー指導者・コーチの助言が、マテリアル選びには重要です。従って、指導者自身のマテリアル選びに関する情報収集や知識が、的確なスキー運動技術に関する知識と同様に重要だと思います。今後スキー指導者は、カービングスキーの普及によって、マテリアルとスキーのターン運動技術との関係について、さらに的確で深く豊富な知識の習得が必要になったと思います。そして、それが今後のスキー指導者に求められる大切な資質の一つなのではないでしょうか。

 スポーツ運動の技術論は、机上の理論が実践の場に生かされてはじめて意味・価値のあるものと、私は考えています。ストックワークの3大メリットを生かした、具体的なストックの突き方や位置,タイミング(時間・力の方向・強さの一致)等の解説は、12月に神奈川県スキー指導員会で企画されています雪上講習会で、皆さんに実践していただきながら行いたいと思います。「百聞は一見にしかず」、雪上講習会で会員の皆様と一緒に、楽しいスキー滑走が出来る事を楽しみにしています。